大嫌い、だけど好き。
「直哉?」
私がそぅ呼ぶと直哉は
ものすごく淋しそうな顔で
「あいつのこと、好きなの?」
ズキンッ
直哉に聞かれた時なぜか
胸が痛くなった
「なんでそんなこと聞くの?」
私は意地が悪い
こんな悲しそうな直哉の
顔がめずらしくて
直哉がなんで聞いたかなんて
分かっていたのに
「俺はお前が好きだから」
「あたし───…!!」
私が言おうとした瞬間
直哉の唇が私の口をふさいだ
直哉と2回目のキス
1回目とは違って私も口を開いた
直哉は一瞬びっくりしていたけど私の唇から離れなかった
ゆっくり離れた後
「あたし、直哉の事好きだよ?」
直哉はまたびっくりして
たけどすぐにいつもの顔に戻って
「俺の勝ち」
って言いながら
私の耳元で
「俺も好きだよ」
ってもう一回言ってくれた
今度は私からほっぺに
キスをした
「そんなんじゃ足りない」
そう言って人差し指で
唇を指指している
私は思いきって
唇にキスをした
一瞬だけの短いキス
直哉はにやって笑って
深いキスをした