ちょこ恋
「ヤーダ!兄の言うことは絶対な♪」
そう言ってお兄ちゃんは床に、先程ズルズルと引っ張ってきた布団をしく。
「床なの?」
「おぅ!ベッドで一緒に寝る方が良かったか?」
お兄ちゃんは意地悪な笑みを浮かべた。
「そういうことじゃなくてっ!!…お兄ちゃん床だったら、痛いでしょ?」
「…まぁな。でも、萌都乃が一緒に居れば、大丈夫♪」
―――――ギュッ
ドキン―――――
いきなり抱きしめられて、高なる鼓動。