残酷な優しさでもかまわない
3
後日、また見舞いに訪れた日の事だった。
また、うまい具合に母親に捕まった。
そして今度は父親までも引き連れて……。
『あの、何度お願いされても引き受ける気は、ありませんから、お引き取りいただけませんか?』
俺は頑なに断るつもりでいた。
『お願いします。見舞いに来てくださるだけでいいんです。』
母親もなかなかシツコイ。