君は僕の…僕は君の…
中に入ると、そこは昔と全く変わらない聖堂があった。
「…変わらないな…」
「えっ…」
秋のつぶやきに反応する遥。
不思議そうに秋の事を見ている。
「…祈ろう。」
そう言って、
秋は昔のように、
十字架の前で両膝をつき、
遥も隣に同じように膝をつかせた。
そして、秋は
手と手を胸の前で組み合わせ、目を閉じた。
…僕の願いは
ただ一つ…
早く、
遥が僕の所にかえってきますように…
そして
一生……
僕だけのものになりますように…