君は僕の…僕は君の…
一体何なんだろ、この人…
遥は変に思った。
「じゃ、じゃーね」
この場から早く去りたかった。
あの男の反応がなんだか妙だったから…
3組の教室の前で足を止めて遥は首を横に傾けた。
どっかで会った事でもあるのかな…
ふとそんな考えもよぎったが、思い当たらなかったので、遥はすぐに気持ちを切り替えた。
なんたって今日から新しい生活が始まるんだ。
始まりは楽しく、
スムーズに始めた方がいいじゃない。
笑顔を作り、遥は教室の中へ入っていった。