君は僕の…僕は君の…
……
次に目を開けた時、
遥は病院のベッドにいた。
…ここ……
…どこだろう…
「遥ちゃんっ!」
私の事を心配そうに覗き込む、
男の人と女の人…
…一体誰だろう…
「だ…れ……?」
「え?」
「私は……誰?」
驚いたように私を見る二人。
…何も分からない…
何も…思い出せない…
私、何でここにいるんだろう…
何で大怪我してるの?
私って…名前…なんだっけ?
すべてを忘れていた。
何もかも、思い出す事が出来ないのに…
何で 私はほっとしているのだろう…
何なんだろう…
この穏やかな気持ちは…