君は僕の…僕は君の…
中では敏哉と遥が話をしていた。
「なんだか機嫌悪い…?」
「え…」
「わかるよ。何年遥の面倒みてきたと思ってんの。」
「もうっ…トシ兄ったら。仮にも彼女にそんな言い方はないんじゃない~」
遥は膨れてみせた。
「ハハ…ごめんごめん。つい。遥が可愛くってさ。」
「もうっすぐそーゆー事ゆう…そんな事言われたって」
ギュッ…
敏哉は遥を優しく抱き寄せた。
嗅ぎなれた敏哉のスーツの匂い…
安心する…
遥は黙ってしばらくの間二人は抱き上っていた。