君は僕の…僕は君の…




二人だけの時間が過ぎるのは本当に早い。





あっという間に時間は過ぎ、下校時刻が過ぎようとしていた。







「じゃあ私、もう帰るね」





「おう。気をつけてな」







遥は扉を開け、廊下に出た。





「じゃーね」



振り返り、敏哉に笑顔で別れを告げる。





グイッ





敏哉が遥の腕をつかみ、キスをした。







「またな」




「ちょ、ちょっとトシ兄…誰かに見られたら」




「大丈夫だって。もうみんな帰ってるよ。静かだろ」





「まぁそーだけどぉ」




「あれ?もしかして遥、照れてる?」





「えっ?!」





「やっぱり可愛いーなぁ遥はっ」




「も、もうっトシ兄ったら!からかわないでよ~」



「はいはい。ごめんなさ~い」
< 25 / 132 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop