君は僕の…僕は君の…
二人だけの時間が過ぎるのは本当に早い。
あっという間に時間は過ぎ、下校時刻が過ぎようとしていた。
「じゃあ私、もう帰るね」
「おう。気をつけてな」
遥は扉を開け、廊下に出た。
「じゃーね」
振り返り、敏哉に笑顔で別れを告げる。
グイッ
敏哉が遥の腕をつかみ、キスをした。
「またな」
「ちょ、ちょっとトシ兄…誰かに見られたら」
「大丈夫だって。もうみんな帰ってるよ。静かだろ」
「まぁそーだけどぉ」
「あれ?もしかして遥、照れてる?」
「えっ?!」
「やっぱり可愛いーなぁ遥はっ」
「も、もうっトシ兄ったら!からかわないでよ~」
「はいはい。ごめんなさ~い」