君は僕の…僕は君の…
season6 明かされる過去
その名前を聞いて、
敏哉はその場に崩れ落ちた。
「その調子だと、
やっぱり僕が思っていた通りだね…」
「…なん…で……」
「あんた…
卑怯だよ!!遥が記憶がない事利用して…勝手に記憶でっち上げて!
何食わぬ顔して、
彼氏づらしやがって!!お前は…」
「君に何が分かるんだ!!」
「はぁ?」
「…遥を残して去って行った君に、
そんな事を言われる筋合いはない!!」
グッ…
秋は拳をきつく握りしめた。
それを言われると
何も言えない…
でも、仕方がないじゃないか…
あの施設は里親が決まれば、そこを去るしかない決まりなのだから…
まだ幼かった秋には何も出来るはずもなかった…