君は僕の…僕は君の…


…そんなある日、



遥はやって来たんだ。








僕は6歳になっていて、この地獄のような生活にも慣れ始めていた時期だった。







一目見た瞬間、


僕は恋に落ちた。








黒目がちな大きな目に、小さな口…

二つに結んだ背中までの長い髪の毛…




とても可愛らしかった。








…嬉しさと同時に、
同情心が幼かった僕の心にも湧いてきた。










…あぁ…この子も

こんな辛い日々を過ごして行くんだ…








< 84 / 132 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop