君は僕の…僕は君の…
遥は痛いとも何も言わずに、
ただ遥もすがりついていた。
…そして 僕達は
約束をした。
「必ず遥を迎えにくるから。
絶対、遥を見つけ出すからね!」
「うんっ…うん。
絶対だよっ…絶対…
私を見つけ出して、それから…」
一呼吸置いて、
「…遥を秋ちゃんのものにしてね…」
ドキンッ…
僕の心臓は大きな音をたてて 動き出した。
「必ず…」
僕は遥に
最後のキスをした。
それは、
時間が進むのを
惜しむかのように、
長く…長く…
僕達は離れようと
しなかった…
…時間が止まればいいのに…
僕は本気でそう思った。