君は僕の…僕は君の…
『…誰?
…私に何か用?』
僕は足元から地面が崩れ落ちるような
感覚に陥った。
…誰…?
今、誰…って言った…?
僕の頭の中はパニック状態で、
何が何だか訳も分からず…
ただ一つ感じるのは、
絶望感 …
どうして?
…君は僕の事が分からないの…?
…僕も成長したから、かな?
そう思い直し、
名前を名乗る。
しかし、
遥は分かってはくれなかった…
もしかして…
僕の事、
覚えていないの?
忘れて…いるの…?
状況についていけない頭とは別に、
僕の感情は、
沸々と怒りに似た感情が湧き上がってきた…
その感情は
抑える事も…どうする事もできず、
ただただ
僕の全身を支配しようとしていた…