銀髪の王子と黒髪の王女
後悔しても、もうどうしようもありません。
王子は王女に向かって言いました。
「王女様、こんなところに居ないで。早く舞踏会に戻った方がいいですよ。ここにいても楽しくありませんから・・・」
しかし、王女は王子の服を引っ張って離しません。
そして、キョトンとした顔をした後王子に言いました。
「じゃあ、あなたも行きましょう。こんなところで一人でいるなんて寂しいでしょう??」
王女の優しさに心打たれましたが、王子は首を横に振って言いました。
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