銀髪の王子と黒髪の王女
「こんな醜い俺が行ったら、王子様の大事なお誕生日を台無しにします。王女様だけ行って下さい。あなたが行けば、きっと喜ばれます」
王子は王女に微笑みました。
王子は久しぶりに、笑ったような気がしました。
この姿になってから、笑うことがメッキリ減ったからです。
そんな王子をよそに、王女はハッキリと言いました。
「あなたのどこが醜いのですか?私はあなたが綺麗に思えます。どうしてあなたが行ったら、王子の誕生日が台無しになってしまうのですか??」

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