銀髪の王子と黒髪の王女
手紙と魔法使い
王子は寝返りを打ちながら、王女にまた会いたいと思いました。
でも、そんなこと叶わないと思いました。
ところがその翌日のことです。
王様が王子の部屋に来て、王女から王子宛ての手紙が届いたと持ってきました。
王子は驚きました。
何故なら、名前も素性も明かしていなかったからです。
王子は替え玉宛てではないかと、王様に言いました。
けれど、王様は王子に言いました。
「この手紙は、間違いなく王子宛てですよ。返事を書くかどうかは王子自身が決めてください」
王様は王子に手紙を渡して、部屋から出て行きました。

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