銀髪の王子と黒髪の王女
手紙のやり取りをするようになってから、王子は少しずつ変わり始めていました。
相変わらずフードのついたコートを着ていましたが、昔と同じような笑顔が戻っていたのです。
そんなある日、王女の国に国一番の魔法使いの少女が旅から戻って来ました。
王女と少女は、大の仲良しでした。
すぐさま、少女は王女の住むお城に行きました。
「ただいま戻りました!!」
「いらっしゃい。よく来てくれました!」
栗色の髪の少女は旅で訪れた国の話をし、王女は手紙の相手の話をし始めました。

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