銀髪の王子と黒髪の王女
王女の瞳から涙がポロポロと零れてきました。
「でも、あなたは王子じゃないということ以外私に嘘をついていません!それだけは真実だと、私は思っています!」
王子は王女に向き直りました。
そっと王女に近づき、涙を指で拭いました。
王女はなおも王子に言い続けます。
「その魔法だって、彼女がきっと解いてくれます!だって、彼女は私の国一番の魔法使いなんですから!!」
王女は後からやって来た少女の方に振り向きました。そして、少女に言いました。
「御願い出来ますか?」
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