銀髪の王子と黒髪の王女
王女が国を出る時も、北の森への旅の時も、王女の髪に飾ってあったのを少女は知っていました。
王女が今は亡き王妃の形見として、『お守り』の代わりにつけていたのです。
「! 王子、あなたどこでこれを!!」
少女の疑問に王子は言いました。
「昨日の昼間、王女が俺に渡したんだ。『北の森はとても危険な場所ですから、お守りに』って、王女がそう言って・・・」
王子は言葉を切った後、照れくさそうに顔を赤くしました。
本当は少女と同じように王女も自分を心配してくれたなんて、とても言えなかったからです。
王女が今は亡き王妃の形見として、『お守り』の代わりにつけていたのです。
「! 王子、あなたどこでこれを!!」
少女の疑問に王子は言いました。
「昨日の昼間、王女が俺に渡したんだ。『北の森はとても危険な場所ですから、お守りに』って、王女がそう言って・・・」
王子は言葉を切った後、照れくさそうに顔を赤くしました。
本当は少女と同じように王女も自分を心配してくれたなんて、とても言えなかったからです。