銀髪の王子と黒髪の王女
「なぜあなたが、この国の王子の為にそこまでするんですか?いくらあなたの国とこの国が仲が良いからと言って、そこまで義理立てることはないと思いますよ」
確かに魔法使いの言うとおりです。
どんなに仲が良くても、わざわざ一国の姫君が隣国の王子の為に来る必要は無い。
すると今度は、魔法使いは王子の行動を全て知っているかのように言いました。
「現に王子はこの国の外の人に、魔法をかけられた姿を見せて助けを求めてはいないですから・・・・・・。あなたが国を出てわざわざ、ここに来ることはないと思いますが・・・」
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