銀髪の王子と黒髪の王女
「私に相応しくないって・・・」
王女はその言葉にきょとんとなりました。
「その王子、王子とは名ばかりで全然ダメな『能無し』ですからね〜。王様が断るのも無理ありませんって」
「あら、あなたもそう思ったの?」
魔法使いはため息をつきながら、話の続きを王女に言いました。
少女はニッコリしながら、魔法使いに言いました。
王女は何がなんだかわからないまま、話を聞いていました。
王子と青年も黙ったまま聞いていました。
王女は思いました。
魔法使いに『能無し』と言われるとは・・・、どんな王子だったの?
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