銀髪の王子と黒髪の王女
確かに王女の国から近いのは自分の国です。
なぜなら、大きな川を挟んだ西側と東側なのですから。二つの国が一つになっても、不思議が無いくらい近かったのです。
「そして王子が一人いて、まだ婚約者がいない。となれば真っ先にあなたが選ばれると踏んだんですよ。部下達に噂話を聞いて、確信したらしいですけど・・・。それで王女に会わせないようにする為に、私があなたに魔法をかけろと頼まれたんですよ」
魔法使いの言葉に、王子は納得しました。
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