銀髪の王子と黒髪の王女

「つまり王子は王女のことを愛している、ということですね？」
魔法使いの言葉に対して、四人は二種類に分かれました。
ニッコリと笑いながら、うんうんと頷いている二人。その言葉に顔を真っ赤にして、頬を掻いたり俯いたりしている二人。
「なるほど・・・・・・。王子、あなたの誠意はきちんとわかりました。ですが・・・魔法を解く方法はとても簡単で、ある特定の人にしか出来ないことなんです。お嬢さん。これだけ言えば、天才であるあなたなら理解できるでしょう？」
魔法使いは少女に言いました。