銀髪の王子と黒髪の王女
どうやら、魔法を解く気があるようです。
けれどそれは魔法使いが行うことではなく、ある「特定の人」でなければ解けない。
少女は言葉の意味を理解したらしく、みるみる顔が赤くなりました。
「それって、まさか・・・」
「魔法使いとしては、『お約束』でしょう?」
「この性悪!!あんたいつか、王子にかけた魔法が解けるだろうと思っていたわね!!」
ムキ〜!と怒り出す少女を見ながら、クスクスと笑い出した魔法使い。
青年は戦う必要は無いとわかり、剣を納めて「どうどう、落ち着け嬢ちゃん」と少女を宥めていました。
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