銀髪の王子と黒髪の王女
王女はその手を握ろうかどうか、少し渋りました。
少女は渋っていた王女に向かって言いました。
「敵の狙いはあなた方二人なんです!王子にかけられた魔法を解くのは、安全な場所でやりましょう!王女」
やっと魔法を解く方法がわかったのに・・・と思う王女の気持ちは、少女には痛いほどわかっていました。
ですが・・・このままここに留まっていれば、また敵の奇襲に遭ってしまう。
自分の魔法が解ける前に、皆が安全な場所に行く為には二人が先に森を出た方が良いと少女は思ったのです。
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