銀髪の王子と黒髪の王女
「そうだな。でも嬢ちゃん、何で二人が狙われているって思ったんだ?俺たち全員かもしれない攻撃を敵はしたのにさぁ」
青年は少女の方を向いて言いました。

青年の言ったとおりです。
敵が誰を狙っているのか分からない状況なのに、少女は王子と王女の二人が狙われていると判断しました。
少女はあっさりと言いました。
「ああ、それは簡単よ」
少女は敵がいる方を向きました。
そのまま、少女は青年に自分の推理を話し始めました。
「この森に来る必要のある人間は、王子と王女に用のある人間しかいないわ。この森に一度来たことのある人間なんて、そうそういないわ」



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