銀髪の王子と黒髪の王女
咲き誇った花のような笑顔を見せる女の子には、とても言えませんでした。
「お前こそ、誰なんだ??」
王子は女の子にそんな質問しか言えませんでした。
すると、女の子は話始めました。
自分は、この国の大きな川を挟んだ向こうの国から来たこと。
自分は、その国の王女様だということ。
今日は、出席出来ない父の代わりに姉と一緒に王子様の誕生日を祝いに来たこと。
言い終えた王女を見ていた王子は、黙ってしまいました。
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