銀髪の王子と黒髪の王女
王女の言葉に、王子と魔法使いは立ち止まりました。
魔法使いと王子はあまり疲れていなかったのですが、王女は息が上がっていました。
「大丈夫な訳無いだろう。王女、少し休むか?」
王女はハアハアと息を乱しながら、王子に言いました。
「ほっ本当に大丈夫ですから・・・」
疲れている王女を見て、二人は顔を見合わせて頷きました。
魔法使いは王子に提案しました。
「少し休みましょう。お嬢さんの所から、だいぶ離れましたし・・・。追っ手が来ている気配もなさそうですし」
「そうだな」
王子はその提案を呑みました。
「すみません。私の為に・・・」
三人は立ち止まり少し休むことにしました。
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