バレンタイン事件簿
事件4 榊奏・宮野咲の場合。
「さっちゃんは良いなあ、唯一彼氏持ちだから」
「ま、まだそんなのじゃないですって!!」
2月14日、昼休み。既に恒例化となった佐和、里緒、そして宮野咲のガールズトーク。
話題はもちろんバレンタインの事である。
自身の作った卵焼きを頬張りながら、里緒は咲をうらやんだ。
この3人の中で、咲だけが交際相手がいるからだ。とは言っても、仮ではあるが。
「良いじゃない。どうせお試しなんて仮初だし。付き合っているも同然じゃない」
彼氏のいない里緒からすれば、先のその言葉は嫌みに聞こえたのかもしれない。
その隣ではのん気な佐和がおいしそうに唐揚げ弁当を頬張っていた。
まるで興味はありませんと言わんばかりに幸せそうな表情だ。
「ま、まだそんなのじゃないですって!!」
2月14日、昼休み。既に恒例化となった佐和、里緒、そして宮野咲のガールズトーク。
話題はもちろんバレンタインの事である。
自身の作った卵焼きを頬張りながら、里緒は咲をうらやんだ。
この3人の中で、咲だけが交際相手がいるからだ。とは言っても、仮ではあるが。
「良いじゃない。どうせお試しなんて仮初だし。付き合っているも同然じゃない」
彼氏のいない里緒からすれば、先のその言葉は嫌みに聞こえたのかもしれない。
その隣ではのん気な佐和がおいしそうに唐揚げ弁当を頬張っていた。
まるで興味はありませんと言わんばかりに幸せそうな表情だ。