バレンタイン事件簿
放課後。
幾ら消化しても消化しきれなかったチョコ達に困りつつも、蛍人が自身の用事を終えて帰ろうとした時。
下駄箱を開ければ朝に見た時と再び同じチョコが入っているではないか。
差出人はもちろん里緒。怖くなった蛍人は手に取る事もせず、素早く靴と上履きを変えると、
猛スピードで寮へと帰り、先輩である遠山旭の元へと真っ先に向かった。
蛍人がやって来た時、何故か旭はうっすらと涙を浮かべているようにも見えていた。
「先輩……助けて下さい…………」
いきなりやって来た後輩にどう対応をすればいいのか分からず戸惑う旭に、
蛍人は必死に彼の目を見て訴えた。
呪われている気がするからその呪いを解くか、里緒と言う名の怨霊を祓って欲しいと。
「いや、オレそういうの出来ないんだけど。見えるし、憑かれるけれどさ」
期待に応える事が出来ないと幾ら旭が言っても、蛍人は聞く耳持たず震えながら必死になって訴え続けたと言う。
どこか遠くから里緒と思わしき殺気のようなものを旭は感じ取りつつも。
このやり合いは30分以上続いたそうだ。
幾ら消化しても消化しきれなかったチョコ達に困りつつも、蛍人が自身の用事を終えて帰ろうとした時。
下駄箱を開ければ朝に見た時と再び同じチョコが入っているではないか。
差出人はもちろん里緒。怖くなった蛍人は手に取る事もせず、素早く靴と上履きを変えると、
猛スピードで寮へと帰り、先輩である遠山旭の元へと真っ先に向かった。
蛍人がやって来た時、何故か旭はうっすらと涙を浮かべているようにも見えていた。
「先輩……助けて下さい…………」
いきなりやって来た後輩にどう対応をすればいいのか分からず戸惑う旭に、
蛍人は必死に彼の目を見て訴えた。
呪われている気がするからその呪いを解くか、里緒と言う名の怨霊を祓って欲しいと。
「いや、オレそういうの出来ないんだけど。見えるし、憑かれるけれどさ」
期待に応える事が出来ないと幾ら旭が言っても、蛍人は聞く耳持たず震えながら必死になって訴え続けたと言う。
どこか遠くから里緒と思わしき殺気のようなものを旭は感じ取りつつも。
このやり合いは30分以上続いたそうだ。