バレンタイン事件簿
「用って何だよ」
登校する気もなかったと言うのもあってか、柚太は早く自室に戻りたかったよう。
すぐに本題を切り出してもらおうと佐和に尋ねた。
「今日、バレンタインでしょ? だからね……これ、あげる」
佐和がすっと差し出すのは青い色と黄色の包み。その中には恐らくチョコが入っているのだろう。
郁人の頬は更に赤くなり、柚太はここにきて初めて頬を軽く染めた。
「さ、佐和ちゃん……。毎年本当にありがとう」
「全く。これだけの為に呼ぶなっての……」
毎年の事ではあるがそれでもひどく喜ぶ郁人と、
発した言葉とは裏腹にどこか嬉しそうな柚太。2人がそれぞれ包みを受け取ったその次の瞬間。
柚太も郁人も嬉しそうに受けっとったのを確認し、また更に笑顔を浮かべる佐和の言葉に2人は凍りつく。
登校する気もなかったと言うのもあってか、柚太は早く自室に戻りたかったよう。
すぐに本題を切り出してもらおうと佐和に尋ねた。
「今日、バレンタインでしょ? だからね……これ、あげる」
佐和がすっと差し出すのは青い色と黄色の包み。その中には恐らくチョコが入っているのだろう。
郁人の頬は更に赤くなり、柚太はここにきて初めて頬を軽く染めた。
「さ、佐和ちゃん……。毎年本当にありがとう」
「全く。これだけの為に呼ぶなっての……」
毎年の事ではあるがそれでもひどく喜ぶ郁人と、
発した言葉とは裏腹にどこか嬉しそうな柚太。2人がそれぞれ包みを受け取ったその次の瞬間。
柚太も郁人も嬉しそうに受けっとったのを確認し、また更に笑顔を浮かべる佐和の言葉に2人は凍りつく。