コーチと私の甘いオトナの秘密
『琴音…』


コーチが身体を震わせて…私を抱き締めた


しばらく…そのままでいた。

廊下で音がした気がして、はっとしたら、やっとコーチが身体を離して


『大丈夫…?』


よかった。ごめんとか、言われるかと思ったから。


『大丈夫…じゃない…』


『あ?どうした?』

座って制服を着る私の前に膝をついて、


『どっか痛いか?』

コーチ…可愛い。


『おんぶして下さい…痛いから』


『あ。ああ』


クルリと背中を向けて私をおぶってくれた。


二人で教官室を出て

暗い廊下を歩く
< 65 / 118 >

この作品をシェア

pagetop