守護まにゅある!
お守りお化け
杜碌町<トロクチョウ>の商店街は、人がたくさん訪れる活気あふれた場所。
八百屋や肉屋など、ありふれた店が並ぶその一角にあるのがこの物語の主格とも言える店、その名は
碌勠絽<ロクリクロ>
にぎやかな商店街と相反して、そこは静かなものである・・・はずだった。
「こンの駄犬がああああっ!!!」
そんな大声と共に、分厚いガラスが割れた音が辺りに響く。
ガラスの破片と共に落ちてきたらしい細身で、黒い短髪の青年が見事にその場に着地して、大破したガラスの先を睨みつけた。
「ちょっとは手加減しろよっ! 俺じゃなけりゃ死んでたぞ」
「あら、一応手加減はしたつもりだけど? ・・・心の中では」
そういいながら出てきたのは、自分の身長よりもでかい大鎌を持った高校生くらいの女子だった。
「態度は身体で示すものだろうが!」
「それは貴方もですよ、オルハ」
割れたガラスから覗き込むように見るのは、白髪で真っ赤な瞳を持つ男。
彼の外見は俗に言うアルビノというものらしい。
「アルっ! もっと言ってやって、あの馬鹿まったく反省してないんだから」
「ええ。 ですが、焔 貴女にも一つあるんですよ」
焔<ホムラ>と呼ばれた女はアルの冷酷な雰囲気に一瞬表情を固くしたが、すぐにまたニッコリと笑った。
「な、何よ 言ってみて!」
「貴女、今回の件で今月ガラス割ったの何枚目だか覚えてますか?」
「・・・一枚目?」
「・・一回地獄を見に行ってもらいましょうか」
実際は今回の件で十枚目です。
八百屋や肉屋など、ありふれた店が並ぶその一角にあるのがこの物語の主格とも言える店、その名は
碌勠絽<ロクリクロ>
にぎやかな商店街と相反して、そこは静かなものである・・・はずだった。
「こンの駄犬がああああっ!!!」
そんな大声と共に、分厚いガラスが割れた音が辺りに響く。
ガラスの破片と共に落ちてきたらしい細身で、黒い短髪の青年が見事にその場に着地して、大破したガラスの先を睨みつけた。
「ちょっとは手加減しろよっ! 俺じゃなけりゃ死んでたぞ」
「あら、一応手加減はしたつもりだけど? ・・・心の中では」
そういいながら出てきたのは、自分の身長よりもでかい大鎌を持った高校生くらいの女子だった。
「態度は身体で示すものだろうが!」
「それは貴方もですよ、オルハ」
割れたガラスから覗き込むように見るのは、白髪で真っ赤な瞳を持つ男。
彼の外見は俗に言うアルビノというものらしい。
「アルっ! もっと言ってやって、あの馬鹿まったく反省してないんだから」
「ええ。 ですが、焔 貴女にも一つあるんですよ」
焔<ホムラ>と呼ばれた女はアルの冷酷な雰囲気に一瞬表情を固くしたが、すぐにまたニッコリと笑った。
「な、何よ 言ってみて!」
「貴女、今回の件で今月ガラス割ったの何枚目だか覚えてますか?」
「・・・一枚目?」
「・・一回地獄を見に行ってもらいましょうか」
実際は今回の件で十枚目です。