守護まにゅある!
やれやれ、と溜め息をつきながら本棚にある本を手にとってオルハの後に続く。
一体今日は何回溜め息をついただろうか。
ぼんやりと考えながら焔に本を差し出した。
「これでしょう 松月が封印されていた本」
「さっすが! ありがとうアル」
「・・いえ」
自分に向けられた笑顔に苛立ちを覚える。
どうしてこの人は自分に好意を持っているのか分からない。
最悪の出会い方だったというのに。
「んじゃ、これのお代として十万円貰うよ」
「た、高くないですか・・・?」
「アンタの命が保障される値段だ むしろ安いもんだろう」
「う・・・ でもそんなお金ありません」
涙目で訴えると、焔が困ったような顔をしながら頭をかいた。
「・・じゃ、アンタの魂予約させてよ」
「・・どういう意味ですか?」
「死神は沢山魂を狩ることで力を得るのです まぁ、人間には理解しがたいかもしれませんがね」
私にも理解しがたいものなのですが、ね
心の中で付け足すと、アルは一礼して奥へと消えた。
「ま、そういう訳だ いいかな?」
「天国に行けるなら・・いいです」
「それはアンタの態度次第だな!」
ケラケラと笑いながら本を渡すと、鈴音は慌てて手を出してそれを受け取った。
一体今日は何回溜め息をついただろうか。
ぼんやりと考えながら焔に本を差し出した。
「これでしょう 松月が封印されていた本」
「さっすが! ありがとうアル」
「・・いえ」
自分に向けられた笑顔に苛立ちを覚える。
どうしてこの人は自分に好意を持っているのか分からない。
最悪の出会い方だったというのに。
「んじゃ、これのお代として十万円貰うよ」
「た、高くないですか・・・?」
「アンタの命が保障される値段だ むしろ安いもんだろう」
「う・・・ でもそんなお金ありません」
涙目で訴えると、焔が困ったような顔をしながら頭をかいた。
「・・じゃ、アンタの魂予約させてよ」
「・・どういう意味ですか?」
「死神は沢山魂を狩ることで力を得るのです まぁ、人間には理解しがたいかもしれませんがね」
私にも理解しがたいものなのですが、ね
心の中で付け足すと、アルは一礼して奥へと消えた。
「ま、そういう訳だ いいかな?」
「天国に行けるなら・・いいです」
「それはアンタの態度次第だな!」
ケラケラと笑いながら本を渡すと、鈴音は慌てて手を出してそれを受け取った。