守護まにゅある!
開いた傷が塞がらない
授業が終わりの合図を知らせるチャイムが鳴り響く。

あとの授業はっと・・・午後はなかったか

大学生になって自分のペースを掴めるようになってきた頃にそれは起こった。

机に広げられたルーズリーフを整頓しながら、榊雅之<サカキマサユキ>はぼんやりと考えていた。

「…痛」

人差し指に違和感を感じて見ると血が出ている。

どうやらルーズリーフで切ってしまったようだ。

この時、雅之はまだ知らない。

これが全ての始まりだということを。


そして・・・










自分の見えない何かが、背後でニヤリと笑ったことを。
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