怪奇愛好家。

「まあ、いいけどさ……」

ひとつ、気になる事があった。

「何かあるのか?」


「今日、眼鏡してないけどいいの?」

そう言うと、亮太郎はハッとした。

やっべ、忘れた。とか言ってる。


「ちょっと取って来るから待っててくれ」

「やだよ、電車通学なんだろ?」

「じゃあその辺で買ってくるから!」

おい、もう完璧ダテだって
認めてるようなものだろ。


「確か姉さんの、ダテ眼鏡
 あったと思うけどそれ貸そうか?」

「頼む」


うん、ダテだって認めたな。


と、いう訳で、家まで帰る。

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