怪奇愛好家。

「クラスメイトに聞いたりしてみたけど、
 この辺に住んでる奴でも、
 しばらくしてようやく思い出すとか
 そんなもんだったけど」

「……まあ、1番流行ったの
 僕が小学生の時だし」


「それ、何年前?」

「5年前ぐらいかな?」

「お姉さんが行方不明になったのは?」

「……5年前」

「……因みにお姉さんいくつだった?」

「…………19歳」


姉さんと僕は、
結構年の離れた姉弟だ。


「……本当に、シロは大変だっただろうな」


しみじみと、亮太郎が言った。



「さ、菜月ちゃん宅に行こうか」


もうこの話はいいだろう?!

< 124 / 285 >

この作品をシェア

pagetop