怪奇愛好家。
「クラスメイトに聞いたりしてみたけど、
この辺に住んでる奴でも、
しばらくしてようやく思い出すとか
そんなもんだったけど」
「……まあ、1番流行ったの
僕が小学生の時だし」
「それ、何年前?」
「5年前ぐらいかな?」
「お姉さんが行方不明になったのは?」
「……5年前」
「……因みにお姉さんいくつだった?」
「…………19歳」
姉さんと僕は、
結構年の離れた姉弟だ。
「……本当に、シロは大変だっただろうな」
しみじみと、亮太郎が言った。
「さ、菜月ちゃん宅に行こうか」
もうこの話はいいだろう?!