怪奇愛好家。
え、っていうか。
いいの?
「いいの?僕とで」
「だって他に一緒に行ってくれそうな人
居ないし。東海林君は嫌?」
「い、嫌じゃないです!」
亮太郎は対象外なんだろうか。
どうでもいいけど。
「よかった!
私、天使も見てみたかったの!」
言ってる事も姿も、これまた可愛らしい。
でも……
「え?」
見てみたかった?
「だって、天使が2人を
結んでくれるんでしょ?
だったら写真に天使が写っても
不思議じゃないわ」
「……天使が写っても
‘心霊写真’なのかな……」
そんな事をポツリと呟く。
「神仏が写る事も含むんだから、
そうなんじゃないのか?」
亮太郎が答える。
そうなのか。
「じゃあ着替えてくるから、
ちょっと待っててね」
そう言って彼女はリビングを出て行った。