怪奇愛好家。

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「あの人を返してくれるのなら
 なんだってします。
 どんな事だってできます。
 狂ってる事だって解ってます。
 許されない事だとも知ってます。
 だけどあの人が好きなんです。
 もう他になにもいりません」


だから、だからどうか、

あの人を返してください。



あの人に狂ってしまって、
あの人がいなければ余計狂ってしまう。

自分でも解ってるのに、

止められない。



祈りながら、目を閉じた。

目を開けた時、
目の前にあの人がいたのなら
どんなに救われる事だろう。

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