怪奇愛好家。

だけどどんなに祈ったって、
目の前には誰も居ない。


祈る対象があるだけだった。



それはそうだ。
人が立つ隙間なんてないんだから。



ありえないとは思いつつも、
少しの希望を抱いて、後を振り返る。



……そこに居たのは天使だった。



――天使は矢を放った。



---------------------------------------
< 142 / 285 >

この作品をシェア

pagetop