怪奇愛好家。

野次馬の中に居た人が、
シャッターは快く引き受けてくれた。

あんな事はあったけれど、
折角のツーショットなので、
僕も携帯で撮ってもらう事にした。


シャッターを切るたびに、
押してくれた人の顔色が悪くなっていく。
そして、カメラを返す時に言われた。

「何か仕掛けでもしてあるの?」

……やっぱり今日も撮れまくりか。


僕の携帯には、1枚だけにしてもらった。


その1枚に写っていたのは……

やっぱりあの目だった。

なんなんだろ、コレ。


6話 終
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