怪奇愛好家。
8話 学校の七不思議
前編
(菜月視点)
私がこの学校に転校してきてから、
3週間が経った。
クラスメイトも親切な人が多く、
結構楽しい学校生活を送れている。
そんなある日の放課後だ。
「この学校の七不思議?」
「うん、そういうの好き?」
隣の席の子に、そう訊ねられた。
「ええ、好きよ。大好き!」
私は勿論、笑顔で答える。
「よかった!じゃあ始めよう!」
そう言って彼女は、
教室内に残っていた数人に声をかけた。