怪奇愛好家。

「ピアノを踏む猫!」

タイトルだろうか。

「夜にね、次の日に提出しなきゃいけない
 課題を忘れちゃったのを思い出して、
 それを取りにいった子がいたの。

 まだ先生が残ってたから
 教室の鍵を貸して貰って、
 1人で教室に向かったのね。
 因みに鍵は、終わったら
 返して置くように言われてたの。

 で、職員室からその子のクラスは
 特別教室の前を通るの。

 それで音楽室の前を通ったとき、
 ピアノの音が聞こえてきて、
 彼女は思わず立ち止まった。

 最初はゆっくりすぎて
 分からなかったけれど、
 しばらく聞いていると曲名がわかったの」


……なんだか曲名の想像はつく。

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