怪奇愛好家。

 これで大丈夫かな?と、
 彼女が印刷を再開させると、
 出てきた紙に書かれている物、
 それは、元のプリントとはまったく
 似ても似つかない、
 赤い文字で、いびつに、
 ‘助けて’とそれだけでした。

 気味が悪い。
 そう思った彼女は、
 とりあえず印刷室を出よう。
 と、そう思いました。

 ドアノブに手を伸ばす。
 でも、開かない。
 そして動き続けるコピー機。

 彼女は落ち着いて、
 とりあえずコピー機を止めようと
 中止ボタンを押しました。
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