怪奇愛好家。
そんな感じで晩御飯終了。
食器類に代わり、いよいよ
アルバムがテーブルの上にあがる。
実は、ちょっとだけ心配な事がある。
さっきの留衣さんの話を聞いてから
まさかなとは思いつつも、
もしも僕しか写ってない写真とか、
違う人が写ってたら~とか考えてしまう。
そんな僕の心情をよそに、
菜月ちゃんが表紙を捲った。
「この人がお姉さん?」
菜月ちゃんが指差す写真には、
小学校高学年位の、姉さんの姿がある。
「そうだよ」
「じゃあ、この子が東海林君?」
写真の中の姉さんは、
まだ赤ちゃんの僕を抱いている。
「……まったく誰だか判らないわ。
もしかして東海林君も異世界から……」
「いやいや、そんなめちゃくちゃな」
菜月ちゃんも笑いながらだから、
きっと冗談で言ったんだろう。
さっきの会話、聞いてたのかな?