怪奇愛好家。
「私たち、もう帰るからね」
そう言って、女の子達がまず帰り始めた。
「まだ迷路の中に
居るって事はないよね?」
残っていた内の一人が言った。
「そうだったら、
もうとっくに出てきてるだろ?」
そうだよと、他の子たちも同意する。
「だって、もう遅いんだし、
みんな帰っちゃうのぐらい分かるよ」
そうだよね。と、さっきの子も納得した。
「……僕たちも、もう帰ろうか」
太陽は、もう随分と低い位置に見える。
男の子たちも帰り始めた。