怪奇愛好家。
「異次元トンネルで、
シロ君って反対側から来たんでしょ?」
「うん。そうだけど?」
最初はトンネルの外にいたから、
出口から入ってきていたはずだ。
「じゃあ、異次元から来たって事よね?」
そういう事に……なるんだろうか?
「その前にも写真に写ってるって事は、
こっち側に居たのが、
また向こうに行って、それからまた
こっちに来たって事でしょ?」
そうなるのかな?
「その間ずっと警備員さんいたじゃない。
どうしてシロ君は、
自由に行き来出来たのかなって」
思ったんです。と、彼女は言った。
「ねえ菜月ちゃん、私達と
シロちゃんの違いって何だと思う?」
問われ、菜月ちゃんは少し考え込んだ。
どうでもいいけど、
何故菜月ちゃんはシロ君呼びで、
留衣さんはシロちゃんなんだろう。
いや、本当どうでもいいけど。
そういえばチャットでも
僕に対してメアちゃんとか言ってたっけ?
それこそどうでもいいけど。