怪奇愛好家。

「お姉さまの居た世界と
 この世界の違いってどんな所ですか?」


「えーとねー、死がちょっと軽いかな?」


……それは、一体どっちがどっちなんだ。
人が死んでるのを笑って見てるとか、
そんな世界なんだろうか。

怖い世界だ。


「でも、1番違うのは‘私’かな?
 この世界で1番おかしいのも、
 多分私なんだと思うし」


「お姉さまは全然おかしくないですよ!」

菜月ちゃんが言った。
留衣さんはそれに対してありがとうと言い
そして続けた。


「まあ私から見てだしね。
 そうすると、
 ちょっと時間もおかしいんだよねー」


「どうおかしいんですか?」


「ん。きっとね、私、
 過去のこの世界に飛ばされたの。
 本当ならね、私、要君と同い年だよ」


……それは一体どういう状態なんだろう。



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