怪奇愛好家。




「……千野……公園……」





千野公園→ちのこうえん→血の公園


………………。



そういう事かよ!
洒落かよ!



なんとも単純な事だったようだ。



「何だ、知らなかったのか?」

同じく車から降りてきた亮太郎に笑われた

「……誰も教えてくれないんだから、
 知らないに決まってるだろ」


「だけどここで、
 子供が居なくなったのも本当。」
 昔、村があったのも本当だよ」

そう言いながら、
啓吾さんは1枚の紙を取り出した。
どうやらそれは古い地図のコピーらしい。



「ね?」


そうは言われても、周りの山とか町とか
さっぱり知らないんだから、
合っているのかどうか解るはずが無い。

何が本当かなんて、どうでもいい。



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