怪奇愛好家。
もしかすると、
これは罠かもしれない。
心霊商法とか。
『あなたには悪霊がとり憑いています。
この壷を買いなさい』とかさ……。
もしくはメルアド聞いて、
仲良くなって、
デートに誘われる。
そして高い絵画や壷を……
「別に詐欺とかしないわよ?」
「うわっ」
そんな事を考えていると、
少女は僕の顔を覗き込んできた。
「まぁ、こんな趣味だし、
怪しまれるのはしょうがないけど」
自覚はあるらしい。