怪奇愛好家。

「それで、何しに来たの?」

「見舞いに決まってるだろ?」

「……検査入院なのに?
 明日退院って、聞いてなかった?」


「聞いた。聞いたけど、
 早くお前に会いたかったんだよ」


「……友情に感動するところ?」

「いや、話を聞きたいだけだから」


やっぱりな!


彼は、オカルト大好き人間だ。


「悪いけど、何も憶えてないからな!」

「折角お菓子持って来たのに……」

一応、見舞いの品は持って来たらしい。



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